極小なコテは、なんとアートに使われていたのだ。漆喰で芸術作品?
松崎出身『入江長八(いりえちょうはち)』は江戸で狩野派の絵を学び、左官をなりわいとしながら漆喰を芸術の域にまで高めた。
左官職人であり、芸術家でもあったんだね。下絵は平面なのに、コテを使って立体的にするなんて・・・。
伊豆の長八さん発、漆喰アート
長八の宿山光荘には、江戸の左官として比類のない名人であった伊豆の長八(入江長八)の作品が残されています。
入江長八は生来の手先の器用さに将来は腕をもって身をたてようと志し、十二歳のとき同村の左官棟梁関仁助のもとに弟子入りし十九歳の時、
青雲の志やみ難く江戸へ出て絵を狩野派を学びました。かたわら彫塑の技を修めてこれを左官の業に応用し、漆喰を以て絵を画き或は彫塑して華麗な色彩を施し、新機軸をひらいてついに長八独特の芸術を完成しました。
西伊豆松崎町長八の宿山光荘
- 伊豆の長八の鏝絵 -
最も美しい曲線~伊豆の長八の鏝絵 (h23/11/20,11/26更新)(追記)吉祥寺美術館での「伊豆長八展」(2015年9月、10月)
最も美しい曲線
漆喰の壁を塗る鏝(こて)を使って絵を描き彩色した鏝絵の職人、伊豆の長八の記念館と美術館に行ってきました。といっても数年前の事ですが。改めて、飛天の図には感動しました。「伊豆長八作品集(下)」(松崎町振興公社刊)より、弘化3年「飛天の図」。伊豆の長八記念館(浄感寺)
これ以上に美しい曲線があるのだろうか。☆伊豆の長八(入江長八)について・・・江戸末期から明治の人。漆喰職人だったが、狩野派の絵の手ほどきも受けて、各種の鏝を使い、鏝絵を描いた。が、主に江戸の屋敷の為に描いたため、多くは戦火で消失した。作品は各地に僅かに残るだけ。伊豆松崎町には、伊豆の長八の記念館と美術館がある。鏝絵以外にも彫刻、塑像、皿絵などの作品がある。
☆伊豆の長八美術館・・・西伊豆の松崎町。伊豆箱根鉄道修善寺駅からバス1時間40分。伊豆電鉄下田駅からバス50分。
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