ポルトガル語でガラスのことをビードロと言います。ビードロは鎖国時代にあって唯一、海外に開かれていた長崎にポルトガルから渡って来たガラス工芸。長崎ビードロの始まりです。ビードロは吹きガラスのことで、熱く溶かしたガラスをパイプの先に付け、シャボン玉を膨らます要領でおおよその形を造ります。その後、冷えて固まってしまうまでの短い時間を利用して、さまざまな工程をこなします。長崎ビードロを使用した製品には美しい藍色が特徴のグラスや"長崎ちろり"、吹くとぺこんぺこんという素朴な音を出す"ぽっぺん"などがあります。